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次の日、15時くらいから集会所兼村長宅の離れに村人が集まりだした。
いつも集会所に集まるのは作戦会議と書いて『のみかい』と読むような場合が多く、各々、手には手作りの料理や酒を片手に平机の並べられた部屋に入る。
しかも普段は会議とはいえ、式次第などはないし、司会すらいないことがほとんどだったが、今日は山代がみんなの前に立った。
「みなさんお集まりのようなので、会議を始めます。えー、では村長から」
「いや、面倒だから話してくれ」
「わかりました…では、先程みなさんのスマホにメッセージを送信しましたので、添付のパワポを見てください」
村人がスマホを取り出す。
山代は窓際に寄ると窓を開けてタバコに火をつけた。
村の将来を占うかの様に、傾きかけた太陽を目を細めて眺める。
タバコの火が根元まで近づき、窓の外に置かれた灰皿に吸い殻を投げ入れると振り返って中央へ戻る。
「えーっと、パワポ開けましたか?」
「待ってくれ、文字が小さくて見えん」
山代は再び窓際へと歩を進めた。
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