近所のクソガキ

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何度も何度も同じ馬鹿を繰り返して、その度に落ち込んだり、悩んだりして、それでも前向いて、今を生きてんだ。 あいつらさ、ついこの間生まれてきたばっかりなんだぜ。いまとなっちゃ、一丁前の大人ぶりやがるけどよ。おいらたちからしたら、まだまだ子供だぜ。 そんな奴らがさ、なんかこう、前のめりで生きてる姿を見てるとよ、うるっときちまうんだ。へへ、おいらも歳だね。 いかん、いかん、湿っぽい話は。 そういうのは、おいら好きじゃねえんだ、地球じゃねえんだから。 まあ、なんだ。色々言っちまったがよ。おいらがあいつらに言いたいのは、これだけなんだ。 「三十八万キロも離れてるんだ。次来る時はもうちっとゆっくりしていきな」
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