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それからのこの物語は、悲惨だった。
私の死をきっかけに、互いを疑うようになったみんなは、一人、また一人と殺人を犯し犯され、死んでいったのだった。
結局、最後に残ったのは二人だけだ。
「一色先輩……あなたが犯人だったんですね!」
「なぜこんなことを!」
「……任務だよ。仕方が、なかったんだ。本当はみんなを、傷つけたくなんて……なかった」
みんなの反撃によりダメージを負った一色京也は最後、力尽きたように目を瞑ったのだった。その目尻から一筋の涙が流れ落ちると、もう一色京也は目を覚ますことはなかった。
◆
上映が終わり、部屋が段々と明るくなっていく。
「どう? 観た感想は」
「いやあ……後味悪いです……他のみんなも死んじゃったんですね」
そして任務ってなんだ。
続編があるかのような、匂わせるだけ匂わせる台詞回しやめろ。
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