7人が本棚に入れています
本棚に追加
長い黒髪、白い肌。
薄いけれど、ぷっくりとした赤い唇。
筋の通った鼻に、まん丸の茶色い瞳。
綺麗な女の人。
そして私は……この人を知っている。
「れ、連堂ジュリ!?」
「そうだよー」
そう言って、私の憧れの女優・連堂ジュリは、屈託のない笑顔でけらけらと笑った。
伝説のギャルモデル・連堂ジュリ。
15歳にして読モデビューを果たすと、独自のファッションとトーク力で頭角を表していった、神モデルだ。
でも、ジュリは……
「一年前に、事故で死んだ……」
「おー、よく知ってるね! そうそう、なんか車突っ込んできて死んじゃってさ。本当困ったよね!」
か、軽い……!
死後一年も経ってるから?
というか、なんで私の目の前に現れた?
「そんで、待ってたんだよね。あなたみたいな人が来るのを」
最初のコメントを投稿しよう!