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そう言ってジュリは、私のことを指差すと、天使の微笑とメディアにもてはやされていたその笑顔でにっこり笑った。
か、かわいい!
「なんで私を?」
「正確には、デスゲームの第一被害者を待ってたの」
デスゲームの第一被害者。そう言われて、私の記憶は一気に解放されていく。
そうだ。私は、私は……
「……あの野郎! よくも、よくも私を殺したな! ぶっ殺す!」
激しい怒りが蘇ってきた。
私は同じ学校の上級生に、胸をナイフで刺されて、死んだのだった。
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