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窓も開かなければ、正面扉以外の出口も探したが開かない。外の警備員室に電話もかけたが、出る様子がない。
しかも、携帯電話の電波まで繋がらなくなっているのだ。
いよいよ不気味だなと思っていたら、またアナウンスが入った。
『ドアも窓も、全て遮断した。入り口にはマシンガンが設置されているため、助けに来た奴は蜂の巣になる。警察は頼れないと思え。二人になるまで、お前たちはこの学校から出られない』
言われて見ると、確かにマシンガンらしき物が監視カメラの横に設置されてある。おもちゃじゃないかと普通に思うのだが、確証はない。
「ま、マジでこれ、デスゲームなんじゃねえの!?」
文化祭実行委員会副委員長 三年生の権田がでかい図体のなりをして、泣きそうな顔をしながらそう言った。
「中二病こじらせた奴のいたずらだろ。全員集めろよ。残ってる生徒の誰かが、犯人に決まってる。私が引っ叩いて、犯人を引きずり出してやる」
私は権田の背中をばしりと叩くと、校内に残っていた生徒たちを全員集めさせた。
集まったのは、私を入れて十人だった。
文化祭実行委員と、部活で残っていた奴らだ。
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