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「誰がやったか、薄情しな。今言えば許してやる」
しかし集まったものの、誰も自分がやったとは言わない。そりゃそうか。
「美朝ちゃん、誰かが助けてくれるのを待つのはどう? やっぱりお互いを疑い合うよりも、みんなで頑張ろうよ!」
そうきゅぴきゅぴしながら言ってきたのは、次の文化祭でミスコンをとるだろうと囁かれている、校内のアイドル・庭山ひなりだった。
みんな、ひなりの言う通りだー! と一気に賛同して、私が完全に悪者である。つ、辛い。
「そうは言うけど、電波も繋がらねえじゃねえか。今日、ここに泊まる気か? それよりも美朝の言う通り、悪ふざけしてる奴はしっかり反省させて、早くここから出た方が俺も良いと思うんだけど」
そんな中、私の前に出て庇ってくれたのは、一色京也先輩だった。
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