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一色先輩は才色兼備、スポーツも勉強もできる女子生徒みんなの憧れの先輩だ。
しかも、人当たりも良くて笑いのセンスもある。
欠点が全くない人は居ないとは思うが、欠点が少ない人は居ると思う。
まさに一色先輩は、そんな人だった。
「い、一色先輩が、そう言うなら」
ひなりも先輩の言葉に弱くなり、渋々と言わんばかりに了承した。
「一色先輩、ありがとうございます。みんなで協力して、早く解決しましょう」
一色先輩は大丈夫だよ、気にしないでと微笑を返してきた。こんな時でも、不覚にもかっこよくてドキリとしてしまった。
こうしてもう一度、犯人探しが再開したのであった。
◆
「あなた……だめだめね」
「え、ええ!? な、何がですか?」
ジュリは私の顔を見て、やれやれと首を横に振った。今の話の中で、なんのダメ要素があったのだろう!?
「死亡フラグを立てすぎてるわ」
「死亡フラグ!?」
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