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【仏滅に、古代魚を射た】
朝が来た。枕辺のアナログ時計が「7時半」を示していた。洗顔後、台所の電気ケトルにミネラル水を注ぎ込んだ。
沸騰後、即席コーヒーを淹れた。昨夜、帰路の途中にある手作りパン屋で買ってきたメープルクロワッサンを食べながら、熱いやつを飲んだ。
食後、身支度を整えた。施錠後、数日分の衣類を担いで、近所のコインランドリーへ向った。晴天だが、気温は低い。冬の洗濯ほど面倒なものはないが、今日の内にやっておかないと、もっと面倒になる。
ランドリーはガラガラに空いていた。昨年の年末にオープンした商売敵の影響も多少はあるのかも知れない。俺としてはガラガラ歓迎だが、店自体が消えてしまったら、かなり困った状況になるだろう。
帰宅後、バルコニーの物干し台に脱水ものを吊るした。台所に行き、再び湯を沸かした。居室に行き、もうひとつの愛機、ニンテンドーDSを起動させた。熱いやつを飲みながら、タスケチェスを指す。対戦相手は「レベル9のJACK」である。
二局やって、一勝一敗。初戦に負け、次に勝った。気がついたら、勝っていたという感じ。チェスの駒は強力なものが多いので、案外楽に詰んでしまう場合がある。DSの電源を切ってから、パソコンを起動させた。
愛機を動かし、メクるを呼び出した。まず、シンカワさんに頂戴したコメントに返信を書く。俺が書いたものよりも、シンカワさんのコメントの方が面白い気がする。どちらが「本文」なのかわからないような有様だ。
送信後、写真群を1枚投稿した。休憩後、復元作業を始めた。邪神1頁と春夏秋冬1頁、計2頁を復元した。恐るべき遅さだが、慌ててやってもしょうがないと思う。前者と後者の頁数を合わせると、軽く千を超える。気が遠くなるような数字である。落ち着け、これは遊びだ。別に期限があるわけでもない。ぼちぼちやればいい。
復元後、コラム風を1枚投稿した。ダンクレオステウス滅亡(の理由)に関する短文である。デボン紀(4億1920万年前)の地球の海には、このような怪獣めいた巨大(猛)魚が泳ぎ回っていたのである。ダンクレさんは、いわゆる「頂点捕食者」として、王座に君臨。強烈な存在感を発揮していた。
これは、まずありえない話だが、もしも、ダンクレさんたちが、一族全滅を免れ、新第三紀(2303万年前)まで繁栄を続けていたら、かのメガロドン(史上最大のサメ)にもでかい顔はさせなかった筈である。
体格はメガさんが勝るが、攻撃力と頑丈さにかけては、ダンクレさんも負けてはいない。二大猛魚がぶつかったら、死闘は必至である。食うか、食われるか。海の色を地獄の色に変える激しい戦いを演じただろう。〔5日〕
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