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COVID-19
私は、現在、エジプト帰り。
日本で話題のナイル川クルーズには参加していない。
海外旅行中に、カイロ空港が突如閉鎖となり、
帰国を余儀なくされたのだ。
話題なので、書こうと思う。
海外での反応は、日本のマスコミとは異なり、
アジア人差別も全く感じなかった。
ただしWHOがパンデミック宣言をしてから、
ヨーロッパの有名な観光場所は閉鎖されることとなった。
空港も、アフリカ地域も、モロッコ、ケニア、カイロ、などなど観光で成り立っている地域の空港閉鎖も続くようになった。
ハブ空港であるバルセロナ空港も空港内の店舗は
閉鎖され、閑散としていた。
しかし、それは空港によってであり、ドバイなどの中東のハブ空港は、UAEは入国制限はされているものの、空港のお店はすべてオープンしていた。
マスコミの騒ぎすぎだと思っていたというイギリスの39歳の女性がコロナに感染し、いかに軽率だったかを病室からSNSに流して話題になっている。もっと自粛すべきだったし、普段と変わらず街へ繰り出す同世代の若者に対して、コロナを甘く見てはいけないと警笛を鳴らす。
日本では飲食店を救おうと、外食を勧める動きも出てきている。
「自分はコロナには感染していない」
その自信はどこからくるのであろうか。もし、その飲食の「場」が感染源になってしまう可能性はないのであろうか。
ナイル川クルーズがマスコミの話題になっているときに、エジプトに居たというのは、周りの人には絶対に言えない。
「あいつは、バカだなぁ」と思われるのが怖いのだ。
言っておくが、ナイル川クルーズの行われているルクソールとカイロは飛行機で移動しなくてはならないくらい離れている。
しかし、ナイル川クルーズに行った人は、必ずカイロには立ち寄っていることは事実である。ピラミッドがあるのが、カイロのギザ地区であるからだ。
エジプトは観光業で成り立っている。
しかし、その観光地は、なんとか観光客からお金を搾り取ってやろうと目論んでいる人が大半で、観光地にゴミが落ちていようが、舗装が崩れていようがお構いなし。日本だったら、観光客のために、またそこで働いている自分達のためにも、整備しなくてはという考えが働いているはずである。
ピラミッドの周りはゴミだらけで、砂漠の中に割れたガラス瓶も散乱している。
割れたガラス瓶をよけながら、ラクダ遣いが観光客を目で追っている。
ラクダの足に、ガラスが刺さってしまう可能性を考えないのだろうか。
ごみの中で観光客を何時間も待っていることに、疑問を感じないのだろうか。
日本だったら、ラクダ観光協会なるものが立ち上がり、自分たちのテリトリーを持ちまわりで清掃したり、整えたりするはずである。
そんな意識の違いも、宗教からくるものなのか、お国柄なのか、不思議に感じる。
コロナに関しても、当時は人口の1%しか感染していないということもあり、おおらかに、感染の危険はないという雰囲気であった。
今はどうなのであろうか。空港を閉鎖するという政策に踏み切ったエジプト政府は、ホテルやガイド、観光業に多大なる損害を与えていることは事実であるが、感染を広げないためには、おもいきったよい決断なのかもしれない。
いち早く閉鎖したモンゴルや、他のアフリカ諸国を見ても、正解だったのかもしれない。
空港が閉鎖されるのだから、ホテルも一時閉鎖するという。
誰もいないピラミッド。
今頃ラクダは何を見ているのだろうか……。
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