青い鳥

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青い鳥

2b127e8e-4f8e-45a8-b564-dc09c328e8cb 幸せの青い鳥はどこにいるのだろうか。 「それは遠い場所ではなく、自分の身近に」 メーテルリンクが描いた童話の結末は 当たり前に知られているが、実際にはなかなか 自分の身近に隠れている「幸せ」には気が付かない。 なぜなら健康と同じ、いったんそれを 「失って」からでしか気が付かないからである。 じゃあ「失って」みれば気が付くのかと言えば、 人は誰しもあえて失いたくはないものだ。 青いといえば、隣の芝はつねに青い。 他人を羨ましく感じないではいられない。 SNSの時代には、簡単に他人のリア充が目に入ってくる。 自分も!とアピールし続ける生活にも疲れ果て、 「イイね!」も結局自分のコミュニティーの中だけのイイね、なのだから、その数に何の意味もなく、ただの自己満足。 自分の自尊心を慰め、また所詮、限られた世界で お互いに慰め合っているだけなのだ。 それで日々の幸せが感じられるのならば、続ければいい。 そこに虚無を感じたなら、離れればいい。 自分が属しているコミュニティーから離れるのは 一抹の寂しさを感じるものである。 でも、きっと離れてしまえば、「自由」を感じるはずである。 「自由」 しかし、自由とは孤独で、自分に責任も発生するものである。 馴れあいはない。 孤独を感じたくはないが、嫉妬やSNSのフェイクの中では生きたくない……。 人は自分勝手な生き物だ。 しかし、真実はある。 「青い鳥は、案外、自分のすぐ身近にいるということだ」
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