中編

2/7
前へ
/27ページ
次へ
年の割に頭が良すぎた俺と、下手な女の子より可愛い伊吹は周りから浮いていた。 結果、二人で行動することが多く、母子家庭で家に一人なことが多かった伊吹は、よく俺の家に来ていた、 ……伊吹はその容姿のせいで、好かれたり贔屓される反面、妙に反発されることも多かった。 変に反応するとますます絡まれるので、笑って流していたのだが――心因性のものなのか眠れなくなって、しばらくすると倒れる。そんな時は俺の部屋で寝かせて、手を握ってやっていた。
/27ページ

最初のコメントを投稿しよう!

20人が本棚に入れています
本棚に追加