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昼休みになり、言われた場所に行った。
「待っていた。」
明るいタイプの子が言った。
「それは、私もよ。」
真面目な子が言った。
どうして僕なんかが呼ばれたのだろう。
「私の方がはやかったんだけど。」
まるで、鼻で笑っているように明るいタイプの子が言った
「そう。」
真面目な子はクールに返した。
それを2人に挟まれて見ていた僕は、学校で有名な2人に取り合われているみたいだった。
そんな事を考えているうちに話は始まっていた。
私が先よと言い先行は明るいタイプの子からだ。
彼女が、喋り出した時だ。
ブォーン
空に大きな飛行機が飛んで行った。
「あの なのよ。だから よ。 分かったわね。」
話は途中途中音で打ち消され終わってしまった。
もう一度聞こうといたが、睨まれ聞けなかった。
次は真面目な子だ。
今度こそは聞くぞと僕は息込んだ。
「私は……」
パパラパパラ
今度は、暴走族の大きなバイクの音で打ち消された。
明るいタイプの子と同じで打ち消された。
僕は、何かに嫌われているのかも知れない。
悲しくなってきた。
もう一度お願いしますと言おうをしたが睨んでくる二人になんて言えない。
どうしよう。
迷っている。
僕とは裏腹に彼女達は睨んできた。
もういい加減どっちか選びなさいと2人に問い詰められた。
いつの間に、選ぶことになっていたのだろう。
そんな事知らない。
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