取り合い

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どっちかを選ぶことなんて出来なかった。 というか、どっちを選べば正解なんだ。 わからない。 頭をフル回転させた。 その時音が聞こえた。 ピピィピピ 目覚まし時計の音だ。 ハアハア、夢 何であんな夢をみたのだろう。 取り合われることなんてないのに。 そんなことを考えているうちに時間は過ぎ、登校時間になった。 道を変えて行こうか迷ったが、夢の中での出来事に決まっている。 僕はいつものように歩いて学校に向かった。 歩いている途中で、今日見た夢を思い出した。 そういえば、ここを曲がった先で話しかけられたんだよな。 「「ねえ、ちょっといいかな…」」 そうそう、こんな感じで。 2人に話かけられたんだっけ。 僕は、頬をつねることのにした。 痛い。 ということは、これは夢ではない。 嘘だろ。 夢であった事が現実になろうとするなんて。 僕はどうなってしまうのだろう。                              <完>
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