取り合い

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取り合い

僕の学校には、2人の有名人がいる。 1人は、黒髪で頭脳明晰で先生には信頼されている。 そして真面目な感じな人にモテている。 もう1人は、明るく要する陽キャ。 クラスの陽キャタイプにモテているらしい。 そう言っても、僕には話す機会すらないと思う。 いつも、彼女たちの周りには人が多くいるからだ。 そんな中に、突然話しかけに行ったら殺されると思う。 だから、僕は僕なりに平穏で平和に暮らしていることが身を守る為に出来る事だと思っている。 そして、今日も学校が始まる。 僕の家から学校までは歩いて20分。 途中に曲がり角があるぐらいの平凡な道だ。 そんな平穏な僕が2人に登校中に出会うなんて。 それは、曲がり角を曲がった先だった。 嘘でしょ。 2人は、仲が悪く一緒にいることなんてないと言われている。 なのに、一緒にいる。 あまり、2人に興味はない方だが何が今から始まるのか期待してしまう。 でも、この曲がり角を曲がらないと学校にいけない。 申し訳ないが通らせてもらおうと思い、1歩ふみだしたときだった。 「「ねえ、ちょっといいかな。」」 いきなり2人に話しかけられた。 僕は、自分に話しかけられていると思わず回りを見渡してしまった。 「貴方よ。」 「あんたしかいないじゃん。」 2人につこまれてしまった。 「屋上に昼休み来て。」 真面目な子がいい、学校に向かっていった。 「同じだから。」 明るいタイプの子もそういい学校に向かっていった。 多分、昼休みに屋上に行けという事だと思った。 2人が去ってから、僕は驚いて叫ばずにいられなかった。 だって、あの2人に呼び出されるなんて。
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