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僕はこれから、人生という大海原に旅に出る。荒波に飲まれるかもしれない。食糧難に見舞われるかもしれない。うまく陸地にたどり着けないかもしれない。運良くたどり着いても、そこは過酷な無人島かもしれない。だけど、船を漕ぐのはやめない。旅を続けることもやめない。どんなに辛くても、どんなに苦しくても、力一杯生き抜いて、力一杯、冒険する。
トムソーヤがそうしたように。ロビンソンがそうしたように。君のお父さんが、そうしたように。
くじけそうになったら、僕と君がそれぞれの船出をした、この、秘密の海岸を思い出すよ。辛い時もきっと、心に小さな勇気が灯ると思うから。
君もこの海のどこかで、同じ空の下、旅を続けていくんだろう?
日差しの強い日には時々、あの、赤いリボンの麦わら帽子を被ってーー。
ー了ー
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