117人が本棚に入れています
本棚に追加
「んーー、美味い!!」
まだ食べたそうにしていたから面倒になって皿ごと渡したら悪いからって食べない。
でも視線に耐えられなくて巻いて口に持っていくとパクリと遠慮なく食べる。
まじでなんなんだよ…。
「僕ばっかり食べとるやん。きー君も食べや?」
俺も食べたいんですけどね!!
あなたの視線が催促するから仕方なくやってるんですけどね!!
その後も交互に食べることになった。
勿論、俺がパスタを巻いてあーんをしてあげた。
結局半分の量しか食べてないから満足できなくて食器を片付けた後、コンビニに行くことにした。
弁当はさすがに入らないから、サンドイッチかおにぎりにするか…悩んでいると後ろに気配を感じ見ると射手矢さんがついて来てた。
「…あの、何か食べます?」
「えー、そんなつもりでついて来たんとちゃうで?」
そう言いつつ、アイスを漁っている。
その姿に呆れつつも俺もおにぎりを手に取り、射手矢さんの所に向う。
「そろそろお金払いますけど選びましたか?」
「うーん…さっぱり系かガツン系か悩むぅ…けど、これ!!」
「Pipicoですか、それ美味しいですよね」
乳酸菌飲料味のPipicoを受け取り、購入して店を出る。
おにぎりは自室で食べようと思い、アイスを射手矢さんに渡し別れようとすると
「食べへんの?」
「部屋で食べようかと思って」
「えー、きー君と食べようかと思てPipicoにしたんやけど?」
そう言われ、射手矢さんは俺の手首を掴んで食堂の椅子に座らせる。
「でもおにぎり食べてたらアイス溶けちゃうんで…」
「少し溶けたくらいが丁度ええねん」
これは帰らせてもらえないなと諦め、おにぎりを頬張った。
最初のコメントを投稿しよう!