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ちょっとおちょくられながらも、4つも下の上原さんよりも営業所では皆んなに可愛がられているんだから、星姫ちゃんとは違った可愛いさと、気遣いのある女性らしさを待ち合わせている。 「外見が似てるわけじゃないけど、2人とも可愛くて優しい所が似てるかな。まぁ、甘え上手か下手かの違いは顕著だけど」 「え〜それじゃぁ、甘ったれだから私を選んだってこと?」 ぷっくり両頬を膨らまして不服そうに俺を可愛く睨む。 どっちが甘え上手か下手かなんて言ってないのにその自覚はあるようだ。 「ほらっ、かわいい」 抱き締めながら、松沼君に不器用に甘える沙耶香の姿を想像してしまい、星姫ちゃんを強く抱き締めて振り払った。
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