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「お前、彼女できただろ?」
「へぇぁ、な、なんですかいきなり!」
運転中の松沼君が変な声を出して俺を二度見する。
「ちょっと待ってくださいよ。俺の顔はそんなに駄々漏れてます?
報告はこちらからさせてくださいよ〜あと少しですから」
おいおい、やっぱり当たりかよ。
入江さんよりは良いと思っているのに、それでもこう嬉しそうな顔をされるとモヤモヤする。
運転しながら照れ臭そうに笑う松沼君の肩を思わず叩く。
「ちょっと待って、今運転中、運転中でしょ!!」
何だよ2人して勿体ぶって。
一緒に報告するとでも決めているのか?
それ以上、松沼君に突っ込む気にもなれず聞くんじゃなかったと後悔していた。
沙耶香にバレなければ、俺たちは今ごろどうなってたんだろうな…。
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