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怪鳥ロプロス
マンションのベランダに出た。13階のため、風が強い。
女は、やおら手を上げ、何かを唱えた。
「ロプロス!」
空中に向かって叫んだ。
ーニギャー!
バサバサ、バサッ
「う、うおっ!」
真っ赤な色をしていた。
蝙蝠のような両翼を大きくバタつかせて、その「鳥」は飛んでいた。
体長10メートル前後はあろうか。
「ま、まじ?」
「バビル二世様3つの下僕の一つ、怪鳥ロプロスでございます」
500円で、これやってくれるの?
「ロプロス、すると、もしかして君の名は?」
「みつは」
「は? 冗談は、よしこさんだぜ!」
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