怪鳥ロプロス

1/1
12人が本棚に入れています
本棚に追加
/32ページ

怪鳥ロプロス

 マンションのベランダに出た。13階のため、風が強い。  女は、やおら手を上げ、何かを唱えた。 「ロプロス!」  空中に向かって叫んだ。 ーニギャー!  バサバサ、バサッ 「う、うおっ!」  真っ赤な色をしていた。  蝙蝠のような両翼を大きくバタつかせて、その「鳥」は飛んでいた。  体長10メートル前後はあろうか。 「ま、まじ?」 「バビル二世様3つの下僕の一つ、怪鳥ロプロスでございます」  500円で、これやってくれるの? 「ロプロス、すると、もしかして君の名は?」 「みつは」 「は? 冗談は、よしこさんだぜ!」
/32ページ

最初のコメントを投稿しよう!