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『蓮華さん』と私の名前を呼ぶ高津さんに『待って頂けますか?』と言うと『分かりました』と答えてくれた。 高津さんなら、私の過去を知っている。 だけど紫園さんと愛莉さんの話しを聞くのは、何処か違う様に感じた。 「蓮華ちゃんって呼んで良い?」 そう問い掛けられ『はい』と答えた私は、紫園さんと愛莉さんと一緒にエレベーターに乗り2階に上がった。 そこには1つだけしかないドア。 看板が出ている訳でもなく、ドアの両脇に観葉植物が置いてあるだけ。
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