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「征生さんは、脱がないんですか……」
ちょっと拗ねたような声音が、可愛い楓だ。
征生は苦笑いした後、耳元で囁いた。
「楓を怖がらせると、いけないから」
どういうことだろう。
楓には、解らなかった。
教えてもらえなければ、逆に知りたくなる。
楓は征生の腰に手を掛け、ベルトを外した。
ファスナーを下ろし、ペニスを掴み出す。
「いつも……、聞いてたんでしょ? 知ってるでしょう、僕が勉強部屋で何をやっていたのか」
そして、彼の先端に唇で吸い付いた。
上下のリップで締め付けながら、舌先で溝をなぞる。
それだけで、征生はどんどん硬く勃ちあがってきた。
形の良い指先で扱きながら、淫らに舌で舐め上げると、征生は大きく息を吐いた。
(油断してるよ、征生さん)
口に含んで上下に扱きながら、ちゅぷ、ぺちゃと音を立てながら、楓は少しずつ征生のトラウザーズを下ろしていった。
膝立ちしている彼の太腿まで見えたその時、楓は思わず愛撫を止めた。
そこには、波模様に桜の刺青がびっしりと彫られていたのだ。
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