猛女ロッカー赤子との赫々云々

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その4 アキラ 「…まあ、一応は信じる。”そういう”アホが、ココに紛れ込んできたってことは聞いてたから」 「ふーん…。アンタだった訳ね、その救いようのない大マヌケってのは…」 「でもさ、全部は間に受けないわよ。女子トイレ入ってたの、掃除を言いつけられたとしてもよ、あそこで変なコトしようとしてたかもしれない。それは疑ってるから」 『それはないですよ…。あの時はトイレ我慢してたからもじもじしてて。そんで蹴りを喰らったんで、思わずちびりそうになって…』 「ふっ…。生々しいわね…」 ... 「あのね…、はっきり言ってアンタ、ここで奴隷にされるってことなんだよ。それ…、自覚あんの、おたく…」 『…』 「悪いけど、今のアンタ、泥沼だよ。やくざだから、ココの経営者。ケツの毛まで毟られるわね…」 『…』 「そんな情けない顔してもダメだって!今のジブンの現実、両まなこでしっかり見つめなきゃ。まあ…、私は関係ないから」 ... 「せいぜいしっかり奴隷に励んでさ、間宮や浅田のどチンピラにコキ使われて…、早くここを卒業することね。まあ、私にはどうでもいいけど」 『ふう…』 「ばか!タメ息は聞いてる私の方だって。救いようないわねー、アンタ…」   『…』 ... 後で聞いたところ… この人…、ロード・ローラーズのリードギターらしい。 名前は、”あかこ”…、とかって。
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