勇者誕生の地

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「私は…………」 グイッ 「!!」 「………待ってるって言うから早めに終わらせてきたんだけど……。『俺』のいないところで、何の話?」 「あ。だいぶ早いね?」 「まぁ。雑魚が数集めてただけだったし。で、何の話?まぁ結構聞いてたから内容は大体分かるけど」 「彼は……あの鑑定士か?」 「あれ、やっぱ有名なんだ。この人はー、さっき言ってたもう一人の異世界人ってところかな」 「どうも」 「はぁ、」 キラッキラの爽やかスマイルなんだが、敵意剥き出しじゃないか。大丈夫なのかこの鑑定士は。 「というか、あの有名な鑑定士が異世界人だなんて情報どこにも……」 「まぁ公言してないし。……あと5歩離れて」 「まぁまぁ。さっきは勇者パーティーに加わらないかっていう話。大所帯になっても良いんだってさ」 「……僕には決定権は無いから、委ねるよ」 「うん。お断りしようかなって」 「そ、そうか……いや、無理にとは言わないから。別に構わないが……理由を聞いてもいいだろうか?」 「理由………」 「僕らは、お前のパーティーの方針には従えないんだよね」 「方針に従えない……?それはどういう、」 「はい、帰るよ。そろそろ3人も帰って来る。じゃ、さよならだ勇者君?」 「あっ、ちょ……またねユーキさん」 「あ、あぁ」 「………」
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