魔王城

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「結構移動したねー」 「懐かしい道なのだッ!まぁ、ワタシはジャンプでひとっ飛びすればすぐに……」 「道とか周辺の感じを見たかったんだよきっと」 「そ、そうなのかッ…」 魔王城周辺って、魔物がうじゃうじゃいるようなイメージだったんだけどな……。 「ちょっと残念」 「はっ、お前どうせ強い魔物居ないのが残念なんだろ」 「お!せいかーい。ルークやるねぇ」 「大体分かるだろ」 「じゃあさ、何でこんなに何も無いのか説明できるかい?」 「…あぁ。ま、俺達みたいな最高位の部下か、力ある幹部は残ってたんだけど…」 「奴らは次期魔王争いでワタシ達以外みーんな潰し合いでずいぶん前に消えたのだッ」 「魔王争い…」 「ま、アイリがやろうとしてることと同じってわけね?」 「んーーー、大体一緒なのだッ!」 うわー、やっぱ命かかっちゃう…?? やだなーーー。でも、初めて力をフルで出せるし、色々試してみたいことあるし……。 「……ちょっと楽しみかも」 「…ま、アイリならそう言うよねー」 「あぁ。まったくもって予想通り」 「参加するのって誰と誰?」 「俺とリリスと…あとあの目の色左右で違う奴」 「ああ、ノーイね。確か魔王の血を引いてるんだっけ?」 「あぁ。片目が金色だったろ?あれは全魔王と共通する特徴だ」 「……魔王って皆、目ぇ金色だったの…?」 「いや、元々金色だったわけじゃねぇよ」 「そうなのだッ!ワタシ達が仕えてた魔王だって、元々は紅い瞳だったのだッ!」 「ん?そうなると話がおかしくないか?元々が紅いなら、ノーイも紅であるべきだ」 「そう。俺も気になってた」 「多分前魔王が魔王になった後に生まれたからじゃねぇか?」 「……じゃ、目が金色になるのは魔王になるってことがトリガーかもね」 「金色金色ってさぁ、私黄色にしか見えなかったんだけど…」 「光のあたり具合じゃない?ほら、魔王城って暗そうだし」 「お、…シュラーフのやつ、また茨増やしたな…?」 「おぉーー茨道って、まさにこういう…」 「茨道…道あるか??」 「いや、無いね…」
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