8人の幹部

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8人の幹部

ガ『シアン聞こえる?』 シ『うん、聞こえるよ…ガッチさん』 ガ『それじゃ、そのまま殲滅しちゃって キヨ君達もそっちに向かってるから それと、能力の使い過ぎは気をつけて!』 シ『了解』ブチッ インカムを切り 軍刀を鞘から抜く それから小さい水筒に入れておいた しょうが湯を飲む シ「氷月」 能力を発動させ 敵陣に殴り込む 断末魔と血が飛び散る シ「降伏をすれば命は助けるよ」 「誰が……するか…」 シ「今の状況をわかって言ってるの?」 「だが…するわけにはいかない!」 目の前で、敵が爆発した 捨て身の攻撃であろう このやり方はノルヴェア国…か キ「うぃーす」 シ「もう終わったよ」 ヒ「怪我は?」 シ「無いよ…帰ろっか」 軍刀を鞘にしまい 帰路についた シ「ただいま~」 ガ「おかえり、大丈夫だった?」 シ「うん」 ガ「って、嘘言わないの」 手をガッチさんに掴まれる 手袋に血が染み込んでいて ポタポタと床に滴り落ちる ガ「ほら、レトさんのところに行きなさい」 本当におかんかよ とにかく、医務室へ向かう レ「怪我したの? 見せてごらん」 手袋を外し、傷を見せる レ「破片が刺さってるね 抜くから我慢してよ」 ピンセットで破片が抜かれる その度に出血量も多くなる レ「水癒」 傷口に雫が落ちる その水で濡れた部分の傷は 綺麗さっぱり治っている レ「気をつけなさいよ」 シ「うん」 医務室を後にし 部屋へと向かう そしてベットに飛び込む シ「…疲れた」 花の髪飾りを外し 髪をおろす 体を起こし 机の上にある蝋燭でとめられた手紙見る シ「お母様、お父様」 私の体を心配している内容だった 軍人になると言った時はすごい 反対されたなぁ 「幹部の皆様、至急 総統室までお集まりくださいませ!」 脳内に声をかけられ 総統室へ向かう シ「グロちゃん、どうしたの?」 イ「全員集まったね」 キ「いきなり何すか?」 ガ「ちょっと、キヨくん」 イ「実はね、フェルノア国がこっちに 攻めてきてるんだよね」 ヒ「フェルノア国が?」 イ「ええ、正直驚いたわ 同盟を結んでいたのに まさか、裏切られるなんてね」 シ「ですが、敵は敵 即刻駆除するべきです …と言いたいところですが 話し合ってみては?」 イ「…私もそうしたいんだけど 全く、聞いてくれないのよね」 キ「だったら、潰すしかなくないすか?」 イ「…そうね 話を聞いてくれないならやるしかないわね グロリア、全隊員に通達……戦争よ」 総統室を後にする シ「今回も、私とキヨとフジが前衛に出る ガッチさん達は、後衛で援護お願い」 牛「別にいいけど、シアン怪我大丈夫か?」 シ「ああ…大丈夫 レトさんに治してもらったから」 牛「それならいいんだけど…」 部屋に戻り 身だしなみを整え 愛刀を持って、外へ向かう シ「……」 こ「大丈夫か?」 シ「うん」 こ「ならいいけどさ…」 フェルノア国… ヴァルウェリア国と同盟していた 総統様の恋人が統治している国 一ヶ月後には、合併するはずだったのに これじゃあ、総統様も辛いだろうね 「ほら、シアンちゃん行くぞ」 シ「はい」 兵の人に言われ ヘリに乗り込む 「シアン様、キヨ様、フジ様 そろそろ着きますよ」 シ「私が最初に飛び込む」 ドアを開く シ「氷月」 能力を発動させ ヘリから飛び降りる ちょうど敵が居る位置に降り 周りに氷柱が立つ side イヴ グ「総統様、まだ間に合うと思います 今からでも、話し合ってみては?」 イ「あの人が、耳を傾けてくれるかしら」 グ「迷っていては、取り返しのつかない 状況になりますよ」 イ「でも…」 ガ『インカムから失礼致します 会いに行くなら 早く行った方がいいですよ』 イ「!」 ガ『私にも、妻と娘と息子いました でも、私がもっと早く行っていれば 妻と娘と息子が死ぬことはなかった だから、私と同じ目に合わせたく ないのです』 イ『まだ間に合うかしら』 ガ『きっと、キヨくん達も 兵を殺さず、耐えています』 イ『ガッチマン…ありがとう』 ガ『いいえ』ブチッ インカムを切り その場に立つ イ「グロリア、ヘリの手配をお願い あの人に……ルイに会いに行くわ!」
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