希望からの絶望

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希望からの絶望

side シアン 愛刀の鞘で敵を跳ね飛ばす 総統様が諦めるまで私達も諦めない だから、誰一人殺さない! 「剣を抜け!真面目に戦え!」 シ「あなた達を殺すわけに行かないの! 総統様とフェルノア国総統と合わせないと 行けないの!」 目の前の兵を蹴り飛ばす 「総統様を討たせる訳には行かないのだ!」 シ「あなた!いい加減にして! 一体何があったの!? 同盟を結んでいたのに!」 周りの兵が手を止める 「う、裏切ったのは ヴァルウェリアではないのか!?」 シ「違うよ!」 フェルノアは誰かに騙されたの? でも、誰が… side イヴ グ「イヴ様、ヘリの用意が出来ました」 イ「ええ、今行くわ」 ヘリに乗り込む イ「グロリアまで着いてこなくても 良かったのよ?」 グ「私は、あなたの側近です あなたの側にいるのが 私の役目です」 「イヴ様、そろそろ着きます」 イ「ええ」 ヘリが城の前で泊まる 急ぎ足でルイのもとへ向かう イ「ルイ!」 side シアン 「だとしたら、私達は ノルヴェア国に騙されていたと言うのか」 シ「! その話って本当なの!?」 「あ、ああ」 シ「キヨ!フジ! 急いで総統様のもとへ!」 城へと走る ヒラがいればテレポで行けるんだけど あそこからここまで来るのにも 代償が掛かるから 無理をさせる訳には行かない 「城へ行かせる訳には行きません」 ノルヴェア国の兵…か でも、押しと通る! 鞘から愛刀を抜き 切りかかる 「ぐぁ!」 シ「早く…行かないと!」 もうしかしたら 狙いはイヴ様かもしれない! きっとフェルノア国総統も 騙されていることに気づいていないはず 「行かせる…訳には」 キ「黙れ、死に損ないが」 フ「シアンだけでも早く行って!」 シ「わかった!」 敵を無視して城内へと向かう シ「…嘘」 目の前でイヴ様とグロリアが 血を流して倒れていた その傍には、涙を流す フェルノア国総統が居た 遅かった…ノルヴェアの連中は これが狙いだった 急いで、イヴ様とグロリアの脈を 確認する…でも、既に脈はなかった ル「私が…騙されていることに 気づいていれば…」 シ「今は悲しみに浸っている場合じゃない 今後の事を考えないと 最強の国ヴァルウェリア総統イヴ様が 死んだ きっとノルヴェア国が他の国を 巻き込んだ大戦争を起こす 私達はそれに対抗せねばならない 裏を返せば、人類の存亡を 掛けた戦いになる ノルヴェアは魔導兵器を使うから」 ル「どうして私に手を貸してくれるんだい?」 シ「イヴ様に頼まれたから」 その後は、イヴ様とグロリアを 墓に入れ弔った シ「…グス 」 今になって、何故か涙が溢れ出す 前を見て進まないと行けないのに… ガ「こういう時は泣いていいんだよ」 シ「……」 イヴ様、必ず ノルヴェア国を止めるから 絶対に止めて見せるから 今は、安らかにお眠り下さい ガ「もう、いいのかい?」 シ「うん」 ノルヴェア国以外の4ヶ国には もう、声をかけている みんな、ヴァルウェリア国とフェルノア国 に味方してくれると言っていた はっきり言うとこの6ヶ国が力を合わせても 勝てるかどうか 確かに、今まではヴァルウェリアが 最強だった でも、裏では違った 本当はノルヴェアが1番だった でも、私達は8人には切り札があった 印保有者8人で起こす事ができる大奇跡 世界を作り直す それが私達の目的 他国にも理解をしてもらっている いや、やれよって思ったやつ ちょっと、表に出ろ…じゃなかった 世界が危機に陥らないと起こせない 奇跡だからどの道、ノルヴェアと 刃を交えないと行けないんだよね 戦争開始前夜 こ「本当に上手く行くのかよ」 シ「正直言って私も信じてはいないけど 今の実力では ノルヴェア国を倒すことは出来ない だから私達はこの大奇跡に掛けるしかない」 フ「もし、大奇跡が起きなかったら?」 シ「私達は死ぬ てか、世界が滅びる」 不安なのはわかるよ 私だって不安だよ そう思いつつ眠りにつく
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