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私の役職は霊能者。ある意味楽な役目である。何故なら霊能者は、前日に死んだ人間が狼かそれ以外かわかるだけの役職だ。生きている人間の判定ができる占い師と比べれば軽視されがちである。もし二日目昼に対抗霊能者が出てきたりしたら(当然、本物の霊能者は私一人なので、対抗が出てきたら偽者である。特にこのサーバーでは村役職の騙りは推奨されていないので、ほぼ確実に狼か狂人のいずれかということになる)。私と一緒にロラしてもらうこと(=真と偽の役職を両方処刑してもらうこと)も提案するべきかなと考えていた。霊能者は別名ボロ雑巾とも呼ばれる。そうやって人外を巻き込んで処刑されるのもお仕事、と言われるからだ。
――それはそれで楽なんだけど。最終的に勝利できれば、昼で処刑されても問題ないしね。
ところが。残念ながらそうは問屋が卸さなかったのである。
二日目=初日昼のカミングアウト状況が、やや笑えないものとなったからだ。
【生存者】
ウサギ、カメ、ニワトリ、イヌ、ネコ、サル、ゴリラ、ネズミ、イノシシ、トラ、ライオン
【犠牲者】
ヘビ(初日犠牲者)
【占い師】
ニワトリ→ネコ白
イヌ→ウサギ白
ライオン→トラ白
【霊能】
ウサギ(私&真)
カメ
白、というのは人狼ではなかった、という意味(逆に狼は黒、と表記される)。占い師達は最初の夜に占ったそれぞれを、人狼ではなかったと判定したというわけだ。
三人占い師がCOし、二人霊能がCOした。この状況を3-2と表現するのが一般的だ。
――ああもう、面倒くさい!こういう場合、霊能はボロ雑巾なので早く吊ってくれないて言えないじゃん!
何故か?騙りを行う偽物は狼三匹、狂人が一人。狂人は最終的に生かしておいても、勝利カウント上では村人になるので何とかなる。しかし、狼は殲滅しなければ村の勝利にならないのだ。つまり、基本的には最優先で狼を消していかなければいけない。この状況では、霊能の片割れは狂人かもしれない以上、占い師をローラーして全員処刑し、霊能決め打ち進行を取るのがベターな判断なのだ。
特に、占い師は全員、初日段階での信用差が殆どない状況(全員様子見もせず、ロケットCOしてきたからだ)。しかもみんな白しか出していない。ニワトリは役職外に白、ライオンも同じく役職外に白。イヌだけが、真霊能者である私に白を出したため、私視点では囲いなし=信用がちょっとだけ高い&グレーが広くて生かしておきたい対象ということにはなるが。だからといって、イヌが真占い師とは限らない。安定進行を取るのなら、イヌもロラの最後に吊りたい――と進言するのが自然な流れだろう。問題は。
「占い師はあとに残すべきでしょ!だって霊能よりずっと役に立つんだもん!」
確かに基本的には、占いの方が役立つし残すのだが。進行を分かっていないのか、占いは残して決め打ちするべきと困った主張をするネコ。しかも、自分に白を出してくれた占いのニワトリをやや盲信気味である。
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