Karte Ⅱ

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一体何処から、どうやって、私を監視しているの? 大前提に言っておきたいのが、私を監視したりストーカーしたりする価値が皆無にも等しいという事だ。 只今高校2年生の私は、これまでの人生告白された経験が一度たりともない。 昔から少女漫画や携帯小説を読んでは、お花が咲き乱れたような酸っぱくも甘い恋愛を高校生になれば自然とするものだと思っていた。 だけどね、現実というのは想像以上に非情で残酷なものだったの。 イケメンだと騒がれる学年の男の子に恋されるわけでもなければ、暴走族の総長にお気に召される展開すらなく。 芸能人と人目を忍んで愛を育むなんてのは以ての外で、普通の同級生との恋愛にも見限られている。 「…涙で今日も目が少し腫れちゃったよ。」 暗くなった画面に映る自分の顔は、折角早起きできたというのに台無しだった。 ぶつけようのない悲しみと、ほんの少しの怒り。 私は次のメッセージの受信を恐れて、スマホをベッドに放り投げてすぐに身支度を開始した。
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