Karte Ⅱ

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こんな憂鬱な朝を迎えるようになったのは、今から4年前。 私が中学に入った頃だった。 『ずっと、好きだよ』入学当日の朝に届いていた、送り主不明のメッセージ。 人生で初めての告白だったわけだけれど、歓喜よりも戦慄の方が全身を駆け巡った。 それ以来、毎日のように何処の誰かも分からない人から決まってメッセージが届くの。 何度携帯を変えても、アカウントを変えても水の泡。 朝、ベッドで目を覚ませば必ず届いているメッセージ。 警察に相談しても、全く手掛かりが掴めないと言われてそのまま門前払いされてしまった。 どうやら市民の安全を守る為に、私個人なんかのしょうもない悩みに割く時間はなかったみたい。 「はぁ…。憂鬱だよ。」 温めていたコテで毛先をくるくるに巻いて、スプレーをかける。 それから先生に見つからない程度にお化粧を施して、漸く学校に行く準備が整う。 最後に寝間着を脱いで制服を身に纏った私は、朝食の待つ一階のリビングへと向かった。
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