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あとがき
まきやです。
久しぶりに書く、あとがきです(短編「スケール」あたりから、まともなあとがきを残さなくなっていました)。
短編「琥珀色の涙」、いかがだったでしょうか?
このお話を思いついた経緯について説明しますね。
私の創作仲間――勝手に「戦友」って呼んでます――から、「最近は創作ガチャが楽しい」と聞いたのが始まりでした。
「創作ガチャってなあに?」
よくよく聞いてみると、それは日替わりでキーワードを2つ提示してくれるWebサービスでした。戦友はその言葉を使って、毎日140文字で物語を作るのを日課にしているそうなんです。
さっそく私もやってみました。お題は「硝子玉」と「???(ど忘れ!)」。ひとつ目のワードがとても印象的でした。
本当はふたつの言葉を組み合わせて話を作るのがお約束です。けれどちょうどその時、某小説投稿サイトで「リベンジ」をテーマにしたコンテストがありました。頭の片隅に残っていたのでしょうね。「リベンジ」と「硝子玉」が掛け合わされ、ピキーンと来たのです。俗に言う「創作の神様がおいでになった」というやつですかね。
そうして生まれたのがこの「琥珀色の涙」でした。
話の構成的には、まずまったく関連のない三人の状況が語られます。ここは一人称で書こうかと悩みましたが、最後のまとめがどうしても俯瞰した視点になる為、あえて三人称で合わせてみました。ここが「リベンジ」部分になります。
そして「硝子玉(ではないのですが)」をキーに、場面をひとつにまとめる部分を書きました。ちなみに「樹液が固まって玉になって落ちてくる」という自然現象は私の勝手な想像です。でも、どこかファンタジーでしょ?(笑)
ここで悩んだのが、話の結末(読後感)をどこに落ち着けるか、でした。三人の「復讐心」を全面に出し最後をアンハッピーに終えるのか、救いのある物語にするかで迷いました。
けれど……(笑ってくださいね)某コンテスト「リベンジ」に応募するのであればラストは救いのない物語にしたかもしれません。ただ私が応募要項をきちんとチェックしていなくて、対象作品の文字数は、ウン万を超えるのが条件だったのです(ガックリ)。
あくまで数千字の想定でプロットを考えていたので、この物語の方向性は決まりました。そして最後は少し変わったオチになっています。時間軸を一気にずらしてみるというチャレンジでした。違和感なかったですか? ご感想を頂ければ幸いです。
さて、あとがきの終わりには毎度次回の構想などをお話しますが、最近は場当たり的に書いているので何もありません。次作については思いつき次第、公表する予定です。
その時は近況ノートでもお知らせしますので、よろしければ見てやってくださいませ。そして今年……いや、それについてはまたの機会に!!
本作への感想やご指摘がありましたら、お手軽に応援コメントやTwitterなどでお願い致します。
2020/5/3 まきや@自宅のソファ
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