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夢のつづき
こんな夢を見た。
昼間、イベントで出会った月さんに再会する夢だ。
月さんの周りには花がキラキラと咲いているようだった。
月さんは軽く会釈をすると、僕に「喫茶店でもどうかしら?」と言った。
僕は嬉しくなって、「もちろん」と返事した。
月さんは、コーヒーを美味しそうに飲んだ。
僕は長い時間月さんと話が出来て嬉しかった。
少し経つと、月さんはそろそろという感じで腕時計を見た。
僕は月さんに、「また会える?」と聞いた。
月さんはちょっと困った顔をした。
僕は月さんと再会したのには意味があると思った。
だから、月さんはまた僕と会ってくれると思った。
月さんは返事をしなかった。
返事をする代わりに、「あら、雨」と言った。
窓の外を見ると、暗い雲が空を覆っていた。
月さんは現実の人だったのだろうか?それとも、夢の人だったのだろうか?
それは、今でも分からない。
月さんは席を立つと僕にこう言った。
「じゃぁ、また現実の世界で会いましょうね」
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