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「ごめんね。もう少しカジュアルな店にすれば良かったね」
「ううん。すごく素敵なお店だったから……次に来る時には、もっとスマートに食べられるように頑張るね」
洸太の返事に秋斗は目を細めて洸太の頭を撫でた。
秋斗はそのまま洸太の耳元に唇を寄せて、囁く。
「早く帰ろう。洸太を、抱きたい」
「う、うん。僕も…アキちゃんと、したい」
それからは、家に辿り着くまで二人とも無言だった。
付き合い始めて一年以上。
好きになってからは何年も想い続けていた相手と、ついに結ばれるということに緊張を覚えながらも気持ちは昂っている。
「洸太、先にシャワー浴びてきていいよ」
「うん……。じゃあ、お先に浴びてきちゃうね」
秋斗に促され、シャワーを浴びる洸太は入念に体を洗った。
暫く何も受け入れていなかったけれど……アキちゃんのは大きいのかな。
洸太は宗佑しか知らないので、酷く緊張していた。
好きな人と繋がるのって、どんな感じなんだろう。いざ僕を抱いてみて、アキちゃんがガッカリしたらどうしよう。
期待と不安で胸をいっぱいにしながらも洸太は体を洗い終え、バスルームから出て秋斗の部屋に向かった。
「アキちゃん、シャワー空いたからどうぞ…」
「うん。じゃあ浴びてくるからここで待っててね」
秋斗が部屋から居なくなり、洸太はベッドの端に腰掛けて秋斗の帰りを待った。
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