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告白
「一目惚れだったし、初恋だった!」
「!?」
颯の声が校長室に響き渡る。
「過去世は覚えてないだろうし、覚えてても過去世にとってはそんなに時間が経ってない、でも、俺はここ何年も思い続けてたんだよ!」
なんと返事が返ってくるかなんて分からない、でも、ここで今までの気持ちを伝えなければ今度こそ二度と会えない気がした。
「今でも過去世が好きなんだ!」
「・・・」
驚きのあまり何もいえない、彼の言葉はこの場にと止めておくための口実などでは無いのが、二人のは分かっていた。
「俺が守るから!」
昔はいつも遠くから見ているだけだったはずなのに、再会して本人かどうかも分からないまま、近くで楽しい時間を過した。颯はあえなくなるのがどうしてもいやだ。
「、もう、いなくならないで」
その声は先程とは違い弱弱しい、沈黙のあいだ時計の針だけが、チクタクと時間を刻んでなっていた。
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