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「・・・じゃ 私行くから」
携帯灰皿にショリショリとタバコを擦り付け、栞は店内へ戻ろうとする。
「ねぇ栞っ」
「・・・何?」
「・・・あの人の借金 背負ってるの?」
「・・・だとしたらどうする?」
栞は蔑むように目線を向ける。
「私も返すの手伝う。」
「アンタさっきの話聞いてた?いいよ 首突っ込まないで」
「それでもっ・・・!!」
声が変に裏返ってしまう。
「・・・手伝うから・・・」
栞は面倒くさそうな顔で私を一瞥すると、中へ消えていった。
今度は私によこしてよ。
アンタの苦労 アンタの悲しみ ちょっとでいいからよこしなさいよ。
栞は最低な義妹だ。
それは今も変わらない。
本来私が受ける仕打ちを全部引き受けて
自分の自由と引き換えに義姉を自由にして
嫌われ者で居続ける
・・・本当に・・・最低な 妹だ。
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