22人が本棚に入れています
本棚に追加
「それは困る!!!」
「…?」
眉間にしわを寄せて半ば睨みつけるような表情でこちらを見る谷崎くん。
なんでと言いたげですね…!!
「今日みたいなの、困るから…えっと、来ないで欲しい」
ぐっ…自分の為とは言えなんかちょっと心苦しい…!
けれど明日は我が身。大学では可能な限り目立たず、平穏に過ごしたい。
見上げると変わらぬ無表情が目に映る。
いや無表情なんかい!!!
「聞いてる…?」
「聞いてる。なんで?」
「何でって…なんでも…」
わざわざ言う必要ある…??
気まずくなって目をそらした直後、片手で頬を鷲掴みにされて強引に合わされる目線。
あ。なんか機嫌悪い…?
「なんで」
「や…別に言う必要は…」
「言わないとキスする。」
「…は?」
はぁ?!!!!!き、キス?!!!!
何言ってんだこの男子高校生は?!!!怖いんだけど!!!
「や、やだ」
「5秒な。ごー…」
「え?!!!ちょ勝手に」
「よーん、さーん」
「待って言います!!言うからストッ」
「にー、いち…」
「待ってってばぁー!」
最初のコメントを投稿しよう!