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あの頃から…
こんな明日を夢見てた。
隣にいてくれる幸せ、一生俺には縁のないモノだと思っていて。
でも、あの頃みたいに、見てるだけなんてできなかった。
「秋葉さ…あ、違う」
「ん?」
「久我さん」
「え、そこは名前じゃない?しかもなんでわざわざそっちの名前にいくかな」
手が届く距離、すぐ掴める距離。
縮まらない距離がもどかしかったのに、今はソレがなくなって。
「…いつか、呼べるようになるまで待って」
「かわいすぎ。そんなこと言われたらいつまでも待つわ」
ずっと、一葉を守るよ。
全てからも、俺自身からも。
「…なぁ、愛してるよ、一葉」
初めての、触れるだけの、キス。
これくらいは許してくれ。
これ以上はしないから。
焦りはしない。
これからたっぷり時間はあるんだから。
まだまだこれから、いっぱいいろんなモノを育んでいこう。
ケンカして仲直りして、そんな未来を…
愛しいと思える明日を、二人で…作っていきたい。
ともに、明日を…夢見ていこう。
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