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そう言えば、大抵のヤローはビビって離れて行ってくれる。
極たまに、その気になって触ってくる奴には、キツい一発をくれてやればいい。
さっきとは打って変わって、ゴミでも見るみたいな嫌悪な表情を浮かべてさ、
「あっ、でも顔が好みじゃないから無理っ。きみ相手じゃ勃ちそうにないし、掘られるのも御免だなァ」
はいっ、これで終了っと。
まっ、稀に殴られたりする事もあるけど、面倒な人間関係に巻き込まれるよりはマシさ。
でも、そいつの反応は違ってた。
「じゃ、友達からって事で」
そう言って、無邪気な笑顔で握手を求めてきたんだ。
予想外な展開で、俺は混乱しちまって、気付いたらその手を握り返していた。
それが俺と木暮 梛音という人物との出会いだった。
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