3-2

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ただ単に肉体的に溜まった欲求不満や精液の濃度だけではなく、この永遠の愛のなかで燃焼する性愛が、なによりも小悪魔の羨望の的だった。 たぶんこんな状態で交われば、彼女の身体は今ですらそうなのに、よりぴちぴちむちむちし、また、寿命も延びる。 理彩はアキバ系男子のジーンズの上から、性器を撫でさすった。 あ、駄目、と小声で男が言うので理彩は一度彼から離れる。 「落ち着いて、わたしの身体はお兄ちゃんのものだから」 男は慌てているのか、射精寸前のに気をつけながら、ジーンズとトランクスを一気に脱いだ。理彩がいきなり口でかわいがってやろうと手で軽く、くいっと(いじ)っただけで男は精を放ちやってしまった。 彼女の顔へもろに(ほとばし)ったものの、精を無駄にしない小悪魔の(はだえ)は、飛び散った生臭いものをゆるやかに直接体内に取り込んでゆく。 この時点で理彩が人間ではないと気づき、秋葉原系の男はパニックになったものの、そのまま口で奉仕されて、反り返りが収まらなかった。 「次が本番だからね、お兄ちゃん。溜まっているのいっぱいあたしの中にちょうだい」 二人はやっとベッドに行き、理彩は下着を脱いですぐさま男のを子宮に届かんとばかりに一気に挿入した。 思い切り下半身に力を入れると、彼女はたまらなくなって、「きゅ!」と喘いだ。 男はもう保たないらしく、なにか言い始めたが彼女は無視してそのままグラインドを続ける。 彼は理彩の中へ、器官のなかに溜まっていたエキスを文字通りぶちまけた。 そのまま、男は搾精(さくせい)されて、見る間に痩せこけて顔も青くなり、数分後そのまま絶命した。 理彩が余韻を味わっているその刹那、彼女の頭を斜めに、右から左へと光の槍が貫いた。 室内に左右二箇所から血しぶきを上げ、彼女も即死した──。
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