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「そんなこと、わたしたちにもよくわかりません。でも、とてもとても大切なことだと思うから、なにがあってもここで夕陽を見送るのです」
「なにもおまえたちがやることはないじゃないか。ほどほどにしていればいいじゃないか」
「それは、なにもわたしたちは自分たちをかわいそうに思わないからです。それに、ささいなことで喜びあったり、笑いあうときだって、あるにはありますよ」
「そんなものなのか」
「そういうものなのです」
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