エピソード 1

1/5
前へ
/200ページ
次へ

エピソード 1

     S    市。郊外にある    ○○○大学に通う篁眞は、此の    キャンバスの2回生で、其の容姿は今時の    何処にでも居る極、普通の19歳の男子生徒    である♪身長は172㎝とまあまあ背丈は、    小さくも無く一般的な背丈で有り、顔も悪く    は無いが、モテるタイプでは無い♪     キャンバス内でも目立ったキャラでは無い    為、女子生徒に騒がれ、追っかけられる事も    無いが、本人も同世代の異性には全く興味を    示さない、異彩を放つ青年である♪     大学生活にマンネリ化を覚え、将来設計も    見えていない♪ボロアパートに帰っても只、    ぼんやりしてるだけ、特に此れといったアル    バイトもせず、ニート生活を続けていた♪       「所持金も2千円かぁ……」     キャンバスを出て、自転車で片道30分の    通学コースの途中、行き付けとなったコンビ    ニで飲み物と一番安いカップ麺を購入して、    コンビニの前で飲食♪     学食のA定食が400円で、月曜から金曜    までは所持金で賄える♪然し、学食だけでは    1日が賄えない♪     朝と夜、其れに飲み物代が入れば、2千円    ではとても遣り繰り出来ない♪     今、コンビニで400円ちょっと使って、    残りは千円と小銭が何百円♪        「あぁ~、地獄だあ~~♪」     頭を抱え、天を仰いだ時、視界に1人の女    性の顔が飛び込んで来た♪       「なに、この世の終わりみたいな      顔しちょって♪」(笑)                「へっ!?」     視界に飛び込んで来た女性は、大学の食堂    でパートとして働く、シングルマザーのおば    さんで名前は香織といい、最近、親しく話す    ようになった、人の良さそうなアラフォー女    性である♪       「どしたん?」(笑)         「なんだ、かおさんかぁ♪」       「何ね、あたしやったら?」     眞は首を横に振り、香織さんには関係無い    事だと、彼女の介入を遮った♪       「知らない仲やなし、あたしに      話しちょう♪」(笑)         「否、いくら、かおさんでも        僕の経済面までは♪」       「何云うちょるの、あたしとは      他人や無いやろ♪」(笑)     そうである♪     このアラフォーの歳上の香織姉さんとは、    何度か食事をして意気投合し、性的な会話を    するまでとなり、ホテルで肌を重ねるまでに    発展した仲で、事実上のセックスフレンドと    なった間柄である♪     眞は、金の無い貧乏学生であり、食事代や    ホテル代等の出費は、専ら香織の財布からで    、月に一度だけ眞が出し、其れが当たり前と    なっていた♪       「バイトもせん仕送りだけの      生活やったら当然ちゃ♪」(笑)        「僕は人と接するのが苦手で、       唯一、平気なのはかおさんだけで       すから♪」(苦笑)        「あたしが経営者やったら       雇っちゃるんやけど、あたし       も雇われの身やしねぇ♪」(笑)  
/200ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加