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「もう大丈夫?」
「・・・・」
「先輩?」
何で二人に挟まれてんの?
一時涙が止まらなかったけど、今は涙も止まって空き教室の隅に座ったまま呆然と天井を見つめていた。
両隣には茨木と天音がいるけど。
昼飯食べる気分じゃないな。
「俺お前らが嫌いだから」
「結ちゃん今ここでそれ言う!?」
天音は無言で俺の顔を覗きこんでいて茨木も困惑した顔をする。
「嫌いなもんは嫌いなんだよ」
「僕は好きです。大好きです」
天音は真っ直ぐと自分の気持ちをぶつけてきて、俺は天音と視線を合わせる。
「俺は嫌いって言ってんだ!」
「僕は先輩が好きです!何回も言わせないでください。先輩がどう思おうと関係ない!先輩が好きなんです」
なっ何でそんな真っ直ぐと恥ずかしいことが言えるんだ?聞いてるこっちが恥ずかしいし。
段々と顔が熱くなるのを感じた。
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