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「こらこら~。そこ二人で盛り上がらないでね~。僕もいるんだから」
そう言うと左横に座っていた茨木が俺の肩を掴んで自分に寄せてきて。
「僕も結ちゃんが好き。これは本気だから」
耳元で囁かれた。
「は?ちょっと先輩を取らないでください!」
今度は右隣に座っている天音が俺の肩を掴んで引き寄せて茨木に威嚇するように睨み付ける。
「川城君は独占欲が強いね~」
やれやれと言わんばかりに茨木がため息をついて苦笑いを浮かべていた。
「だからいい加減にしろよー!」
何でこうなるんだ。俺はノンケなの!男に告白されても嬉しくないの!そりゃちょっと恥ずかしいし照れるけど、でも俺は女の子が好きなんだ!
「結ちゃん顔赤いよ?」
「先輩照れてます?」
悪魔のような二人が両隣からこれまた悪魔のような笑みを浮かべて。
「何を言おうと僕は」
「先輩を」「結ちゃんを」
「離しませんから」「離さないからぁ~」
そして悪魔のような言葉を俺にお見舞いした。
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