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何とかして彼を落ち着かせなければ。
まだ死にたくないよ。童貞のままなんて絶対嫌だ。まだ彼女も出来たことないのに。
「俺は死にたくないし、君にも死んでほしくない。」
「先輩」
後輩君はじわじわとナイフを光らせながら近寄ってくる。
それに反して後退る俺。
俺の後ろには体育館の壁があって、右は林。そして前は後輩とナイフ。
逃げ道は左なんだけど、果たして逃げれるかな。
「先輩が僕のこともっと見てくれていたら・・・」
「えっ?」
左(逃げ道)に気をとられて後輩君の動きに遅れた。
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