疑われ

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疑われ

近藤は西村駅から赤いワンピースの女性を尾行していくと最初はにぎやかな街中を歩いていたが途中から閑静な住宅街に入って行く。 近藤はお菓子のタバコを咥えながら、彼女が本当に自分の家に帰るのか心配になっていた。それは、自分の家に帰るのに 待ち合わせにみたいな感じだし、何よりもよそ行きの格好が気になった。それか、あの眼鏡の女性の彼氏と待ち合わせしていたのか等色々考えながら尾行していた。一切面白い事が考えられなかった。 そう考えてるときに、ある路地で彼女が停まったので、近藤は慌ててマップを広げて道に迷ったふりをした。彼女は後ろを振り向きもせずその細い路地へと入っていった。近藤も穴の空いたマップからみていたのですぐに追いかけた。 路地の奥には、青い屋根の一軒家が建っていた。建ててから20年ぐらいかと予想した。 彼女はそのままその家に鍵を開けて入っていった。近藤は、デジカメで写真を撮って今夜、バーへ報告しに行く。 近藤は「では、そろそろ帰るかな。」と呟き後ろを振り向き帰ろうとしたときだった。 「キャー。」と言う悲鳴が彼女が入った家から聞こえてきた。近藤は、体が勝手に動き家の中へ入ろうとする。だが、もし何もなくて近藤が尾行してたとなればこの仕事がダメになると思ったがそんなことを思ってる内に家の中へ入ってしまった。 ドアに鍵がかかっていなくて入ると少し広めの玄関で彼女の赤い靴がおいてあって、近藤はその隣に自分の靴を脱ぎ捨てて「お邪魔しまーす。泥棒ではないですよ。ヒーローだよ。」と冗談を呟きなが入っていきリビングらしい部屋があったのでその中へ入ったら、衝撃な光景が目に写った。その部屋であの赤いワンピースの女性が倒れていた。近藤は、「うわーああ」と言いながら腰が抜けそうになったが彼女に近づきマジマジ見ると、彼女は頭から赤黒い血を流していた。それを見てまた、「はぁーシンデル。」と言ったとき、近藤の頭にドンと言う音とともに鈍い痛みが走りそのまま近藤は倒れてしまい気を失った。 近藤は、眼が覚めたとき機械の音が鳴っていて見える天井は真っ白かった。頭は、少し痛みがあり体もダルさが感じた。 起き上がることが難しくて、ふと横を見るとスーツを着た男性二人が立っていた。 その男性の一人の白髪のおっさんが「眼が覚めましたか?どうも、ここは病院ですよ。私達は西村警察署の者です。」と警察手帳を見せられて「ええっと、近藤勇あなたを、殺人及び住居侵入罪で逮捕します。それと、窃盗もこれから調べれば分かることだから余罪がつくかもな。」と最初何を言われてるのか分からなかったが、とりあえず逮捕されたと分かり「逮捕?エェェェェ~」とこれまでにないくらい叫んだ!
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