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久しぶりのバー 「名前呼んでくれた」
その日の19時頃にあのバーへ向かった。
店の中にはまだ、お客が一人も入っていなくて若いマスターがグラスを磨いていて近藤はマスターと目が合うと「どうも。」とマスターから挨拶された。
近藤は「いや、大変だったよ。俺もう少しで殺人犯やで。」となぜか関西弁が出る。
マスターは「聞きました。大変だったみたいですね。」と言ってホットミルクをだす。
「わかってるね。」と言いながら一口飲む。
すると、店内にあの女性達がやって来た。女性達は近藤を見て一人の依頼者でない女性が「大変だったわね。ごめんなさいね。まさか、あんな事件になるとは思わなかったからさ。ね!」と依頼者の眼鏡の女性にも言う。
女性達はいつものカクテルを頼む。
近藤が口を開く「おめえ達!俺をはめたのか?分かってたのか?」と少し乱暴に聞くと
よく喋る女性が「何でそうなるの?私達だって巻き込まれたくないわよ。ハラハラドキドキしてたんだから。」と声を張って言う。
すると、眼鏡の依頼者は「すみませんでした。これ、少しですが...」と封筒を差し出す。
近藤は「受け取れない。俺は何もしてない。」とカッコつけて言う。
眼鏡の女性は「でも、迷惑かけたので...」とまた、言う。
近藤は「じゃあ、頂くか。俺の辞書には一度断っても、くれるものは貰うとあるんだぜ。」と出来ないWinkをする。
二人の女性は少し震えていた。
近藤は眼鏡の女性から封筒を貰うときにある部分が何か引っ掛かったが気にしないで受け取った。
それからすぐに「俺とディナー行こうよ。ね。」と女性に言うと
マスターに「お客さん!」と怒られた。
バーにしばらくいてから「では、そろそろドローンしますわ。いや、ドロンか(笑)じゃあ、マスター今日はつけで。」と帰ろうとすると、マスターから「近藤さん。」と名前を呼ばれた。
近藤は「やっと名前で呼んでくれたか。」と言うとお代をおいて去っていった。
近藤は、その帰り道に「うわー思い出した。タトゥー。」と叫んだ。
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