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恐怖の真相
刑事の山下が「羽田さん。犯人捕まえましたよ。」も二度言うと
羽田は「良かった。」と呟いた。
話に追い付いていないのはこの場では近藤ただ一人だけだった。
山下刑事の説明では、殺害された青田さんと眼鏡の女性羽田さんは友達だった。ある日、青田さんからストーカー被害を受けてると相談を受けて、羽田さんは、青田さんの願いもあって警察には知らせないで、会社の通勤や外での用事をなるべく二人で一緒に行動していた。
そんなある日、いつものように青田さんと外での約束をしていたが羽田さんはその日行けなくなったので、飲み仲間の知り合いから探偵がいるからと聞かされてその探偵に頼むことにした。それが、近藤勇だった。
しかし、この前の日からすでに、ストーカー男に寄って青田カナさんは殺害されてしまっていたのだった。
近藤に、本当の事を言わなかったのは警戒されて逆に怪しくなると思い黙っていた。
近藤は、山下刑事の事件の説明が終ると
「じゃあさ、俺が誰をつけてたんだ?羽田さんでないのか?あれは.....確かに赤いワンピースを着てたぞ!バックも持ってたし、あと、ここで悲鳴を聞いたんだぞ。」と河童の頭をかきながら言う。
山下刑事は「それが、不思議なんだよ。お前がなぜここに来たのかが、ここは、青田さんが昔住んでいた思いでの家だ。何で中に入ったのか、あとな、通報した人も分かってないし、目撃した人もここら辺の人でないみたいでみつからない。不思議だな。まぁ、今回は窃盗で入ったのかと思ったが目をつぶろう。こっちも、少しへまをしてしまったからな。もう、俺達に関わるなよ。」と言って羽田さんに一礼して去っていった。
羽田さんも「私もそれじゃあ。今回は申し訳ありませんでした。お大事に....」と言って帰った。
一人家の前で取り残されたと思っていたら、また、山下刑事が戻って来て
「そういえば、頭を殴ったのはストーカーの男だったよ。お前が入ってきてびっくりしたんだど。睡眠薬もな。疑って悪かった。」と言われたが話は殆ど聞いていなくて、山下刑事が帰って我に返ったときに
「俺は一体誰を尾行してたんだ~~~」と叫んで帰った。
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