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第一章 はじまり
ぷろろーぐ。
ゴロゴロぴっかーん。
真っ暗な屋敷に響く音。
窓の外は大雨。
キャンプ用品はびしょ濡れ。
一時の雨宿りにと入った屋敷、窓の外の雨はつよくなるばかり。
手元の懐中電灯だけが頼りだ。
落ちたシャンデリアに朽ちたテーブル。
人がいる気がしない。
むしろ何か出そうな雰囲気だ。
ゴロゴロぴっかーん
時折鳴る雷の光が肖像や蜘蛛の巣を浮かび上がらせる。
中世の甲冑に長ーい廊下。。 誰か、いませんかと言いながら入ってきたはいいもののいつの間にか出口がわからなくなっていた。
首筋につっーと伝う汗。
もしかして迷ったかな?
元来た廊下を戻ろうとしてもそこにあるはずのドアがない。
あるのは長い廊下。
さっきまであったはずのものが消えていた。
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