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その日は流星群が降り注ぐという。
真夜中が一番降るというのをテレビで観た兄弟は、一緒に起きて待っていようということになった。
二人は別段、天体が好きという訳ではない。が、流れる星に三回言うと叶うという迷信を信じてるからだ。
どうしてそうなったのかというと、それぞれどうしても叶えたい願いがあった。 他人からしたら大した事がないと一蹴される願いかもしれないが、その小さな体から溢れんばかりの大きな願いを叶えたかった。
会話の中で、ふと、弟の蒼空(そら)はそういえば兄はどんな願いを叶えたいのだろうと思った。
その疑問を訊くと兄の雨夜(あめや)は、
「それを訊いたら叶わなくなっちゃうから内緒」
と言われてしまった。
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