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プロローグ
「アッシュ、本当に大丈夫なの?」
私達が搭乗する二人乗りのポッドはACコロニーアイランド18の中央港にアプローチしていた。
「大丈夫だよ、マリー。君の分の立入申請も受理されたから問題なくアイランド18に入れるよ。君が医師だったというのも功を奏したかな……」
私は本当にワクワクしていた。いつもは私達の住居があるアイランド1に移動するシャトルから、アイランド18の円筒形のコロニーの鏡面越しに、彩の絨毯に覆われたコロニー内の陸地を眺めるだけだった。
このアイランド18は特殊な生産を行っている関係から、関係者以外の立ち入りを禁止しており、私も未だ訪れたことが無かった。でも今日はそのアイランド18に初めて入れるんだ。
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